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6 HN(ハンドルネーム)ストレート・レイザー

 サラマンダーで少女が殺されてから30分後、ネット上の公開掲示板に次のような書き込みがあった。


「眠りを侵された火トカゲは、決してその者を許さない。喉に大きな二つ目の口を開いて、自らの血に溺れて死ぬ」
(HN*ストレート・レイザー)

 警視庁ハイテク犯罪対策総合センターの、ネット監視員がこの書き込みに目を留めた。

 火トカゲはサラマンダーを表す言葉だからだ。

 所轄の新宿署は、連絡を受けて色めきたった。

 火トカゲよりも、ハンドルネームに注目したのだ。

 鑑識から届いたばかりの検死書に、凶器について「直線的な形状の肉厚が薄い刃物、たとえば剃刀様の刃物が考えられる」とあったからだ。

 もちろんこの情報はマスコミなどに流れていない。

 そしてストレート・レイザーとは、まさに「真っ直ぐな剃刀」という意味だった。
 
 
 ~つづく

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コメント

サラマンダーが火トカゲですか?
謎を感じますね。
火トカゲは比喩なのでしょうか?
ストレート・レイザーも
比喩なのでしょうね?
上村佑先生の仕掛けが感じられ、
これからの展開が期待されます。

投稿: ドスコイ | 2007年10月20日 (土) 05時30分

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